恋愛・生殖

中国の某名門不動産御曹司が金にものを言わせた白人女性へのプロポーズに失敗して暴れる動画について

「欲しいものをなんでもあげる」というオスの態度が、メスの「好き」を生理的に生じさせられるのか、という点を思考する事について全ての男は脳に障害(進化で形成されたバイアス)を負っている。これでモテる!という思い込みはオスの一心不乱の努力を駆動するが、金とモテは相関であり因果性はない。

女の“好き”の気持ちを生理的に発動させる土台となるのは進化(淘汰)によって構築された遺伝子プログラムだが、「カネを持っていること」は果たしてヒトの心の進化に見込まれているだろうか?─否、進化の時間スケール上あり得ない。それならカネとはメタファーに過ぎない。何を表現してるんだろう?笑

「カネ」が表現するものとしては、たとえば社会的地位や権力、恋愛市場における相手と自分の相対的な市場価値、とか様々な基本的要素が挙げられるかもしれない。そしてこれらの要素には「石器時代の部族社会における──」とか「サルや類人猿の群れにおける──」とか、いろんなただし書きがつく。

ここが問題だ。オンナは男の権力性や社会的地位性(アルファ性)に惹かれるように心がコーディングされているとして、石器時代の部族社会におけるハイ=ソーシャルステータスな男は、女にせっせと“貢物”をしただろうか?──もし、貢ぎ行為がむしろランクが低い男に特徴的な振る舞いであるとしたら?

ヒトは“心の理論”を備えており、他者の行動や振る舞いの “裏”(思惑) を読めるように進化している。昆虫のようにプレゼントされた!=有能な男!と単純にはいかない。そいつの精子を受精する価値があるかどうかについてオンナは見極める。むしろ自分に何も貢いでくれない男ほど──ということもある。